ヒッポのピッポ

  ピッポはヒッポ(かば)の赤ちゃんです
  ひと月ほど前に動物園で生まれました
  やさしいお母さんに守られて元気に育っています
  まわりは初めてみるものばかりです
  ピッポはそのたびに
  「ママ、あれは何?」とお母さんに聞きます
  ピッポは何でも知りたがります

      
      

ある日ピッポはふしぎな場所をみつけました
ピッポは顔を近づけてみました
地面とはちがう感じです
「なんだろう?」
ピッポは顔をもっと近づけようとしましたが
なかなかとどきません
  

  ポッチャ〜〜〜ン
  とうとうピッポは落ちてしまいました
  そこはプールでした
  水の中に入るのははじめてです
  ピッポは手足をバタバタさせました
  ピッポのからだは浮いています
  鼻で息をすることもできます
  ピッポはプールがとても気に入りました

      
      

しばらくピッポはひとりで遊んでいました
泳ぐのもすぐにじょうずになりました
「そうだ ママにも教えてあげよう」
ピッポはプールから出ました
「ママといっしょならもっとおもしろいよね」
ピッポはお母さんカバのそばへかけていきました

  「ママ、ママ、おもしろいところをみつけたよ」
  ピッポは大きな声でお母さんにいいました
  ところがお母さんはおひるねのさいちゅうでした
  「ママ、ママー、おきてよー」
  ピッポは鼻でお母さんをつつきました
  お母さんはやっと目を開けました
  「どうしたの? ピッポ」
  「いいところをみつけたよ。いっしょにあそぼうよ」

      
      

お母さんカバはもう少しおひるねをしたかったのですが、ゆっくりとおきあがって、ピッポといっしょに歩きはじめました
ピッポはお母さんをプールまでひっぱっていきました
「とってもおもしろいんだよ」
ピッポはプールがどんなに楽しいか、お母さんにわかってもらいたいのです

「ここはね、プールというのよ」
お母さんカバはピッポにおしえました
「中にはいっているのは水なの」
「みず……」ピッポは声に出して言ってみました
「そう、水」お母さんがもういちど言いました
ピッポとお母さんはいっしょに泳ぎだしました
お母さんカバがプールに体をいれると、パシャ、パシャと水が音をたてました
ピッポはうれしくてたまりません
とても楽しい一日でした

      





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