やんちゃなクリちゃん

 クリちゃんはアメリカバクの赤ちゃんです
 ときどきいのししの赤ちゃんと間違われますが
 鼻のかたちがちがいます
 クリちゃんは元気でやんちゃなバクの男の子です
 いま お母さんのそばであまえていたかとおもうと
 もう ひとりであちこちを探検しています

         
      

クリちゃんは石の間から顔を出している草が気になりました
これはなんだろう?
食べられるのかな?
鼻をのばして 草のにおいをかぎます
草がクリちゃんの鼻をくすぐりました
「くしゅん」 クリちゃんは小さなくしゃみをしました

 あ、お友達がきました
 「きみはだれ?」
 クリちゃんはたずねました
 「はとのポッポよ   ここのみんなとお友達なの」
 クリちゃんは鳥と話すのは初めてです
 「鳥さんはお空を飛べるんだね」
 「そうよ 広いお空を飛ぶのはいいきもちよ」
 「ぼくもお空に行ってみたいな」

      
      

クリちゃんとポッポちゃんは一緒に遊び始めました
おっかけごっこです
クリちゃんがおいかけます
ポッポちゃんはすばやくて なかなかつかまりません
つかまりそうになると 地面すれすれに低く飛んでにげます
クリちゃんはくやしくてたまりません

 「こんどこそつかまえるよ」
 クリちゃんは全力で走りました
 ポッポちゃんはニコニコ笑ってにげます
 「ぼくも飛べたら追いつくのに」
 クリちゃんは疲れてきました
 ポッポちゃんは木の枝に止まりました
 心配そうにクリちゃんをみおろしています
 

      
         

「疲れたみたいね またこんど遊んでね」
そういうとポッポちゃんは飛んでいってしまいました
「ぼく まだ疲れてなんかないのに
 まだ遊びたかったのに」
クリちゃんはがっかりしました
少し悲しくなりました

 しばらくクリちゃんはお空を見ていました
 すると グーッとおなかがなりました
 走り回ったのでおなかがすいたのです
 クリちゃんは急いでお母さんのところへもどりました

      
      

「ポッポちゃん 帰っちゃったの」
クリちゃんはお母さんに話しました
「また来てくれますよ」
お母さんはやさしくいいました
「いっぱいかけっこしたの おなかすいちゃった」
「おうちへ入っておやつにしましょうね」
「うん!」
クリちゃんはいっぱい遊んで たくさんおやつを食べてしあわせでした






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