煌く







私にも煌いていた時期があった。
早春の煌きにも似た二十歳の頃。
太陽の光を受け、背筋を伸ばし、両手を広げ輝く。
私は美しく、生きることが楽しく、男達は私の周りに侍る。
そんな生活は長くは続かなかった。
私は挫折を繰り返し、光を失い、美貌も失った。
煌きは、仄暗く今にも消えそうな蝋燭の光に取って代わり、
闇を背を丸めて歩く。
そんな時、朝日に輝くススキに出会った。
煌いている。
朝日に煌いている。
白髪のような穂をつけても、光を浴びて煌いている。
背を伸ばし、太陽に顔を向ければ、
私だって、又煌くことが出来るはず。
まだまだ若いのだもの、やり直すことが出来るはず。
私は太陽に向かって腕を伸ばし、光を受けた。
明日へのエネルギーを得るために。