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外に出たノスリはまずエミューに聞きました。
「ボスには誰が良いと思う? もちろん私に一票入れるだろう?」
「イッピョウ、イッピョウ」エミューは叫びました。
「ありがとう、私に一票だね」
「イッピョウ、イッピョウ、ワタシニイッピョウ」と言いながら、エミューはポンポンと太鼓をならすような音を出しました。
「ポンポン、イッピョウ。ポンポン、イッピョウ」
どうやら、イッピョウが気に入ったようです。
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イッピョウ、イッピョウと叫んでいるエミューを残して、ノスリはコガネメキシコインコのカップルに話しかけました。
「きみ達は、私がボス・・・」とノスリが言いかけると、インコがその言葉を遮るように言いました。
「ぼく達、今いいところなんだ。話しかけないでくれる?」
「そうよ、気が利かないわね。見て分からないの?」
ノスリは赤面して退散しました。
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それを見ていたベンガルワシミミズクは「フフフフ」と笑いました。
「恋人達の邪魔をするんじゃないよ。彼らは愛を囁くのに忙しいんだから」
ノスリはまたまた赤くなりました。
「君も、ブスなんか探さないで、かわいこちゃんを見つけたまえ」
ノスリは訂正する気にもなれません。
ミミズクは訳知り顔でノスリにウィンクをしました。
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「ぼくはハンサムだから君の役にはたたないなぁ」
インドクジャクは申し訳なさそうに言いました。
「ブスのボスを探しているんだって? 難しい注文だね」
ノスリはクジャクに事情を一生懸命説明しました。
でも、クジャクは自分の美しい羽を手入れするのに余念がありません。
「幸運を祈るよ。ボスが見つかるといいね」
クジャクは大きく羽を広げて去っていきました。
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「俺のボスに会いたいんだって?」
オニオオハシが声をかけてきました。
「ボスはアマゾンの星といわれるくらい綺麗なんだぜ。嘴だって俺のよりずっと大きいしよ」
ノスリは説明するのも億劫になってきました。
黙っているとオニオオハシが気の毒そうに言いました。
「残念だったな。俺のボスは今南アメリカにいる。会わせてやりたいんだが」
ノスリは答える気力も失いました。
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ノスリは地面に降り立ちました。
鳩が草むらで休んでいるのを見て、話を聞いてもらおうと思ったのです。
ところが鳩は話を聞くと、ノスリを睨んで言いました。
「私たちには関係ないことですよ。私達は自由なんです。ボスなんていりません」
「そうそう、ボスなんてまっぴら。そっちで勝手にやってちょうだい」
ノスリはすごすごと引き返しました。
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「何してるんだい?」
かわいい声がします。
ヨウムです。姿に似合わず小鳥がさえずるような声を出します。
「まいったよ」ノスリは疲れ果てた声を出しました。
「クククク」とヨウムが笑います。
「ボスになろうなんてことが間違いなんだよ。ここの連中にボスがなんたるかを理解させるのは不可能と言うものだ」
全くだとノスリも思いました。
「ねぐらへ帰るとするか」ノスリは疲れた頭と体を休めたいと思いました。
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部屋の中ではシロフクロウがノスリの帰りを待っています。
「私がボスになることにみんな賛成のはずだ」
シロフクロウはひとりでぶつぶつと言っています。
「団結だ、生活の改善だ」
他の鳥は家に帰ってしまいました。
それでもシロフクロウはまだ頑張っています。
「私がボスだ、団結だ」
今日もまだ呟いているのかもしれません。
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