robu&hanna


ロブとハンナはプールで遊び始めました
「面白い泳ぎ方があるんだよ」
ロブはハンナに背泳ぎを教えようと思いました
ボールをお腹に抱いて背中で水の上にゆったりと浮かぶのが ロブは大好きでした
ハンナにもその面白さを知ってもらいたかったのです
「そうそう そうやって上を向いて……」
ロブは熱心に教えます

         
            


熱意のあまり ロブはハンナの首をきつく絞めてしまったようです
「く くるしい〜〜」
ハンナは声を出すのも苦しそうです
ロブは気がつきません
ハンナは足をじたばたさせました
「はなして ロブ! はなして!」
ロブはやっと気がつきました
夢中になりすぎていたのです
「ごめん ハンナ ごめん」
ロブは平謝りです


ロブは慌ててハンナを抱きしめました
「大丈夫かい? ハンナ」
大事なハンナに苦しい思いをさせてしまったので ロブはどうしていいかわかりません
ひたすらハンナを抱きしめました
一生懸命抱きしめたので ロブの腕がハンナの首をまたまた絞めてしまいました
これでは逆効果です

      
      


ハンナはとうとう怒り出しました
「いいかげんにしてよ!」
と ロブの首に噛み付きました
「ギャー」 痛さのあまりロブが叫びました
ハンナは頭にきていたので手加減しなかったのです
ロブは意気消沈してしまいました
もう どうしていいかわかりません
痛さと申し訳なさで身の置き所がないのです


しょんぼりしたロブをみて ハンナは可哀想になりました
体をブルッと震わせて 水を弾くとロブに言いました
「痛かった? ごめんなさいね あんまり苦しかったものだから……」
「ぼくこそごめん 夢中になりすぎて つい手に力が入ってしまったんだ」
ロブはハンナが機嫌を直したので ほっとしました

      
         


「ねえ ロブ」ハンナは優しく言います
「私だってシロクマなのだから 泳ぎはちゃんとできるのよ そんなに心配しなくても大丈夫」
「そうだね 心配しすぎるのはやめるよ」
ハンナは頷きましたが 心の中では「ほんとかしら 今後が思いやられるかも……」と思ったのでした
そしてホームシックのことなどすっかり忘れてしまいました

でも二人はとても仲良しなのです
いつかジュニアが誕生するかもしれません

            おわり






copyright©2002- 2006, Hiro Aono (story)
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