robu&hanna


シロクマのロブに春がやってきました
いままでひとりぼっちだったロブの家に ハンナがやってきたのです
そうなんです
ロブは結婚したのです
お相手はハンナ 幼馴染です
ここはロブにとっては自分の家ですが ハンナにとっては初めて住む家です
少しホームシックになってしまいました
ロブは心配でたまりません
「ハンナ 元気を出して一緒に遊ぼうよ」
ロブはハンナのご機嫌をとるのに一生懸命です

         
            


「ロブ ごめんなさいね ちょっとホームシックになっただけ」
ハンナはロブに言いました
「少しプールで遊びたいけど ここは初めてだから怖いの」
「大丈夫! ぼくがいるんだから」
ロブは大ハリキリです
「さあ 一緒に行こう」
ロブはハンナに元気になってもらいたいのです


「この階段は気をつけて」とか
「こっちの方が歩きやすいよ」とか
ロブはあれこれと世話を焼きます
ハンナは嬉しい反面 少し鬱陶しく思い始めました
「大丈夫よ ロブ 私も大人だから……」
ハンナは遠慮がちに言います
ロブはそんなハンナの言葉にはお構いなく あれこれと注意をします
エスコートをしているつもりです

      
      


プールへは 周りにめぐらされた塀の上を伝っていきます
ロブはハンナの後ろから歩きます
ハンナが落ちないように気をつけているつもりです
ハンナは少しうんざりです
「ロブは小さい頃からおせっかいな所があったわ」と心の中で思いました
ハンナもロブが大好きですが 子供のように世話を焼かれるのでは閉口してしまいます


「さあ 飛び込んでごらんよ 怖くないよ」
ロブはあくまで優しく言います
ハンナは勢い良くプールに飛び込みました
続いてロブも飛び込みます
水は冷たくて気持ちよく泳げます
二人はしばらく無言で水に浸っていました
ロブはハンナがこのプールを気に入ってくれたかどうか 心配でたまりません

      
         


「ハンナ ここのプールはどう? 気に入った?」
「ええ もちろんよ とても気持ちがいいわ」
「よかった 少しは元気がでたかなぁ」
ロブはハンナのホームシックを心配していたのです
ハンナは ロブをおせっかいと思ったことを後悔しました
「優しいロブ 大好きよ」とハンナは答えました
ロブはすっかり照れてしまいました

                つづく






copyright©2002- 2006, Hiro Aono (story)
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